銅の買取り
銅(どう)は、原子番号29の元素で、元素記号はCu、英語ではCopper(カッパー)です。 大畑商事は、銅のリサイクルのために、銅スクラップを買取っています。
銅は電気を通しやすいため、電線や電子基板にも使われており、パソコンや携帯電話が普及している現代の生活には欠かせない金属です。
これらの廃棄に伴い排出される銅を買い集め、再び社会に銅を戻すという金属リサイクルを行っております。
銅の性質(導電性)
銅は電気を通しやすく、電線の芯(しん)に使われています。 不要になったVA線をハサミ等で切ってみると、断面に銅線が見えるはずです。
これは信号線でも同様で、パソコンの有線マウスのケーブルを切ってみると、断面に細い銅線を見ることができます。 信号を微弱な電気を流すことによって伝えているので、その点では電線と同じです。
光ファイバーは、光で信号を伝えているので、銅は使われていません(光ファイバー線は買取不可)。
銅の性質(伝熱性)
銅は熱を伝えやすいため、空調銅配管やラジエーターに使われています。
さらに、銅には耐食性(耐腐食性)があることから、風雨に晒される屋根等にも使われ、さらに赤銅色が美しいことから、美術品や仏具にも使われています。
銅の買取価格(価値)
非鉄金属(鉄以外の金属)の代表的な金属で、その価値(=買取価格)は高い部類に属します。
銅以外の非鉄金属としては、アルミニウム、ステンレス、鉛等がありますが、
それらの中では、基本的に銅の買取価格が高くなっています。
また、銅は密度が高いため、見た目は少なくても重量が出るので、買取総額は高くなります。
ということで、銅を(適度な価格で)多く集めることができれば大きな仕事になりますが、
➡ 相場(参考:銅建値)による影響を受けやすいため、仕入(買い)/出荷(売り)のタイミングを誤れば損が発生する。
➡ 単価が高いため、多くの仕入現金が必要。
➡ 銅の保管環境が悪いと劣化する(緑青等)。
という懸念があります。
銅の物量を多く集めようとすると、買取価格を高くするだけではなく、どこから銅スクラップが発生するのか、ということにも精通しておかなければなりません。
銅の合金
銅は、銅線のように単体で使われることもありますが、他の金属との「合金(ごうきん)」として使われることもあります。
代表的なものとしては、真鍮(黄銅)や砲金(青銅)、洋白(洋銀)があります。
➡ 真鍮(黄銅):銅と亜鉛(あえん)の合金
➡ 砲金(青銅):銅と錫(すず)の合金
➡ リン青銅:銅と錫(すず)とリンの合金
➡ 洋白(洋銀):銅と亜鉛(あえん)とニッケルの合金
➡ 銅タングステン:銅とタングステンの合金
銅の合金は、身の回りで広く使われています。
真鍮(黄銅)は五円硬貨、水道蛇口、仏具、楽器等、砲金(青銅)は十円硬貨、水道メーター、リン青銅は端子、バネ等、洋白(洋銀)は五百円硬貨、食器等です。
銅スクラップを買取り、リサイクルしています
大畑商事は金属リサイクルを目的として、銅スクラップを集めています。 ヤードを有し、仕入→分別→保管→積込(出荷)をしております。
金属は相場がありますので、出荷時期を見極めなければなりません。
銅スクラップの例
銅スクラップとしては、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)、銅線、銅板、銅棒、銅管(空調銅配管)等があります。
真鍮のナットを外して銅管のみにすれば、空調銅配管(皮無し)となる
被覆の付いた電線は雑線スクラップとして、銅線の巻かれたコイルはコイルスクラップとして、 モーターはモータースクラップとして買取っていますので、他の屑と混ぜずにお持込みください。
銅の劣化について
銅は、水濡れや空気中の水分と反応して黒ずんでしまいます。
よって、銅は保管場所に注意し、劣化してしまう前に売ってしまいましょう。
下銅について
焼いたものや、劣化の大きな銅は「下銅(げどう)」として買取価格を下げます。
このような質の悪い銅は、並銅(なみどう)と混ぜずにお持込みください。
銅箔について
薄(うす)い銅は「銅箔(どうはく)」と呼びますが、銅箔は買取価格を下げます。
※貼物(はりもの)のある銅箔は、銅としては扱えません。
ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)とは?
ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)は、銅屑の中でも最も価値の高いものですから、その名前はよく耳にするかと思います。 雑電線から被覆(皮)を取り除いた銅線で、1本の断面が1.3mm以上あるものが、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)と呼ばれます。 但し、メッキやエナメル加工、劣化、油の付着等があってはなりません。
詳細はピカ線(特一号銅線、ピカ銅)をご覧ください。
「銅に見えるもの」にご注意!
色は銅に見えますが、銅以外が含まれている合金にご注意ください。
他にも、銅に鉄が数%含まれている合金もありますので、ご注意ください。
銀を含む銅(銅ろう)
銅と銀からなる金属もあります。
銅ろうは、含有割合が 銀>銅 のものですが、銀が含まれていない銅ろう(銅ロウ)もありますので注意してください(BCuP-1、BCuP-2等)。
➡ BCuP-1:銅(Cu)99.9%以上 銀(Ag)は含まれていない
➡ BCuP-2:リン(P)6.8% 銅(Cu)残 銀(Ag)は含まれていない
➡ BCuP-3:リン(P)6% 銀(Ag)5% 銅(Cu)残
➡ BCuP-4:リン(P)7.2% 銀(Ag)6% 銅(Cu)残
➡ BCuP-5:リン(P)5% 銀(Ag)15% 銅(Cu)残
➡ BCuP-6:リン(P)6.5% 銀(Ag)2% 銅(Cu)残
銀ろう(銀ロウ)に関しては、銀ろう(銀ロウ)をご覧ください。