錫(スズ)の買取りについて
錫(スズ)は、原子番号50の元素で元素記号はSn。英語ではTin。 融点が低く比較的無害な金属であり、合金の成分として、昔から広く用いられてきました。 大畑商事は、錫(スズ)のリサイクルのために、錫スクラップを買取っています。
錫は無害で柔らかく加工がしやすいため、アルミニウムが安価に生産されるようになるまでは、食器等の日用品やスズ箔として広く使用されていました。
合金としての錫(スズ)
錫(スズ)は、他の金属との合金として使われることがあります。一例を挙げると...
➡ 砲金(青銅):銅と錫の合金
➡ 半田(はんだ,ハンダ):錫と鉛の合金
➡ ハビットメタル(ホワイトメタル):錫(90%)と銅(10%)、錫(89%)とアンチモン(7%)と銅(4%)、錫(5%)とアンチモン(15%)と鉛(80%)の合金。
錫はメッキ材としてもよく使われ、鋼板(鉄)に錫(スズ)を被覆したものがブリキであり、缶詰の缶やバケツに使用されています。
銅線に錫(スズ)をメッキしたものには錫引線(すずびきせん)があり、銅板に錫(スズ)をメッキしたものには銅ブスバーがあります。
錫に3%程度の銅を加えたものは「鉛フリーはんだ」として、広く見られます(SN100C等)。
(銅が数パーセント見られる)
ピューター(錫とアンチモンの合金)
錫とアンチモンの合金はピューター(Pewter)と呼ばれ、ピューターで作られた花瓶、像、置物、食器、アクセサリーがあります。
上の写真のPewter(ピューター)の文字の下に「MALAYSIA(マレーシア)」とありますが、マレーシアは錫の産出国の一つです。
錫の産出量(2006年)
1. インドネシア:117,500トン
2. 中国:114,300トン
3. ペルー:38,470トン
4. ボリビア:17,669トン
5. ブラジル:9,528トン
6. コンゴ民主共和国:7,200トン
7. ロシア:5,000トン
8. ベトナム:3,500トン
9. マレーシア:2,398トン
ピューターで作られた食器は、銀食器に次ぐ高級食器として扱われています。