銀の買取り
銀は、原子番号47の元素で、元素記号はAg、貴金属の一種、英語ではSilver(シルバー)です。 見た目が非常に美しく(銀白色)、宝飾品や銀食器にも使われています。
銀の色は、ステンレスのような鋭い色ではなく、アルミニウムほど白くはなく、 鉛のように鈍くなく、ニッケルに近いがもっと柔らかい、という、上品な色です(世間ではまとめて「銀色」と呼ばれてしまう)。
銀は電気伝導率が金属中で最大(常温中)であり、電気抵抗が少なく電気を流す用途には向いているのですが、 貴金属ゆえ非常に高いため、使用されるのは接点や微細部分、究極を求めるようなごく一部であり、電気を流す用途としては、概して銅が使われています。
銀は、単体で使われることもありますが、他の金属と組み合わせたり(銀ろう等)、 銀メッキとして使われる(銀食器、電気設備等)ことが多い金属です。 前者は電気伝導率が良いこと、後者は見た目が美しいためです。
銅ブスバー(厚板)のメッキ品は、多くが錫(すず)メッキ、ニッケルメッキですが、まれに銀メッキのものがあります(鉛メッキもある)。
銀の純度(品位)
銀は、純銀100%では柔らかすぎるため、アクセサリー等には銅を加える等して純度を落としたものが使われます。
➡ Silver1000(SV1000):ピュアシルバー(Pure Silver) 純銀
➡ Silver999(SV999):ファインシルバー(Fine Silver)
➡ Silver958(SV958):ブリタニアシルバー(Britannia Silver) SV950ともされる 五分(ごぶ)落ち
➡ Silver925(SV925):スターリングシルバー(Sterling Silver)
➡ Silver900(SV900):コインシルバー
➡ Silver835(SV835):
➡ Silver800(SV800):
日本工業規格(JIS)では、925、835、800が、銀合金の純度(品位)として記されています。
銀の黒ずみ
銀は、空気中の硫化水素に含まれる硫黄(いおう)と反応し、黒くなります。 銀食器(後述)を清潔な場所に保管していても黒くなってしまうのは、そのためです。
黒くなると銀特有の柔らかい銀白色は失われますが、この黒ずみを「燻(いぶ)し銀」として、評価する向きもあります。
銀食器(銀の洋食器)?に注意
銀食器(銀の洋食器)には、洋白(洋銀)に銀メッキされたものがあります。
このような、銀メッキのものを「(内部も)全て銀だ!」と期待すると、残念な結果に終わります(買取価格が大きく違う)。
仕入れる(お金を払って買い集める)際は、メッキではないか(表面だけでなく、内部はどうであるか)を確認しましょう。
お持ちの金属が銀であるか、見た目で判断するのは確実ではありません。
過去にはアルミの線を銀だとして持ち込まれたこともあります。
銀を含むかどうかは、弊社所有の金属分析器で調べることが可能です(数秒で結果が出ます)。