ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)の買取りについて
雑電線から被覆(皮)を取り除いた銅線で、表面に加工や劣化がなく、1本の断面が1.3mm以上あるものが、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)と呼ばれます。 大畑商事では「ピカ線」と呼んでいますが、スクラップ業者により「特一号」「特一」「一号銅線」「一号」「ピカ銅」「ピカ」「ヒカリ線」等の呼び方があるようです。 一般の辞書にはない単語であり、非鉄スクラップ業界の「業界用語」です。
ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)は、電線として使用されている銅であることから銅の純度が高く(抵抗が小さい)、銅スクラップの中でも、最も価値の高い(買取価格が高い)ものです。
ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)でない銅線
雑電線から被覆(皮)を剥離(皮むき)すると、内部にある銅線が得られますが、その銅線の全てが、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)となるわけではありません。 下の写真のように、銅線の太さが足りないものは、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)にはなりません。
また、太さをクリアしていても、表面に錫(すず,スズ)メッキがされているもの(錫引線)、エナメル加工がされているもの(エナメル線)、油が付着しているもの、 劣化(黒ずむ等)しているもの等は、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)にはなりません。
ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)は、銅の中でも買取価格が高く上級なものですから、質は求められます。
ピカ線の劣化について
銅は、水濡れや空気中の水分と反応して黒ずんでしまいます。
よって、ピカ線は保管場所に注意し、劣化してしまう前に売ってしまいましょう。
平角線はピカ線とはしない
平角線(ひらかくせん)は、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)とはせず、並銅(なみどう)とします。 但し、エナメルがあるもの、紙が巻いてあるもの、軸巻きで軸が残っているものは、並銅にもなりません。
また、空調銅配管のキレイなものを「ピカ」と呼ぶ人もいますが、ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)ではありません。
ピカ線を作るには?
ピカ線(特一号銅線、ピカ銅)は、雑線の中の銅線ですが、ナイフでの剥線は手間がかかる上に危険ですので、剥線機(はくせんき)と呼ばれる専用の機械を使用します。
大畑商事がピカ線(特一号銅線、ピカ銅)を作るのに使用している剥線機については、剥線機スペシャルサイトをご覧ください。