ラジエーターの買取り
ラジエーターとは、英語では「Radiator」と書き、熱交換器の一種で、空調機器、自動車、フォークリフト、農機具、最近はパソコンにも使われていることがあります(作動液によるCPUやチップセットからの熱移動)。 「ラジエター」と書かれることもあります。 ラジエーターによりますが、その多くは銅やアルミニウム等の、熱を伝えやすい金属で構成されています。 これらの金属を取り出し、リサイクルするために、ラジエータースクラップを買取っています。
他にも放熱が必要な様々な機器や装置に搭載されているでしょう。 ラジエーター=自動車部品とは限りません。 熱交換器には、冷却水循環による水冷式と冷媒(フロン等)を使用する空冷式があります。 金属スクラップとしてのラジエーターとしては、空調ラジエーター、自動車部品(ラジエーター、エバポレーター)等があり、 自動車部品としてのラジエーターには、アルミラジエーター、真鍮ラジエーター、半銅ラジエーターがあります。 以下では、それらを個別に解説していきます。
空調ラジエーター
空調の中に入っているラジエーターであり、アルミニウムのフィン(羽)の中に銅管が通る構造をしています。
なお、自動車部品等、空調以外の機器や装置にも、この構成(アルミフィン+銅管)のラジエーターが存在することがあります。
空調ラジエーターに見えるが、実はアルミラジエーターというものも存在しますので注意が必要です(銅が含まれていないので安い)。
自動車部品としてのラジエーター
エンジンを冷却するラジエーター(水冷式)と、空調用途のエバポレーター(冷媒使用)があります。
自動車用ラジエーターには、アルミラジエーターと真鍮ラジエーター、半銅ラジエーターがあります(個別詳細は後述)。
自動車用ラジエーターの構造と名称
ラジエーターに付いて説明するためには、その構造と名称を知る必要があります。 ラジエーターは、コアとタンク、そしてフレーム(外枠)で構成されます。 そしてコアは、チューブ(管)とフィン(羽)で構成されます。
青枠内・・・コア(縦の筋がチューブ、その間の薄い羽がフィン)
赤枠内・・・タンク(この例の場合はアルミ)
緑枠内・・・フレーム(この例の場合は鉄)・・・タンクとコアの間にもフレームは存在します。
冷却液がタンク→チューブ→タンクの順で流れて行き、その間に熱がフィンに伝わって空気中に移動、その結果、冷却液が冷やされることになります。
これは一例であり、異なる構成のものもあります。
アルミラジエーター(自動車部品)
アルミスクラップに分類されますが、付物(ダスト)が多く、アルミスクラップとしては質の低い部類になります。 タンクは、アルミのもの、プラスチックのもの、鉄のものがあります。 最近の自動車は、そのほとんどがこのアルミラジエーターです(真鍮や銅で作るよりも安いため)。
真鍮ラジエーター(自動車部品)
チューブが真鍮、フィンも真鍮でできたラジエーターです。 タンクは、真鍮のもの、アルミのもの、プラスチックのもの、鉄のものがあります。 昔の車に多く見られます(最近の車はアルミラジエーターになってきている)。
半銅ラジエーター(自動車部品)
タンクは、真鍮のもの、アルミのもの、プラスチックのもの、鉄のものがあります。 昔の車に多く見られます(最近の車はアルミラジエーターになってきている)。
アルミか真鍮か銅か?
ラジエーターはその用途上、汚れていることが大半です(フィンの間を汚れた空気が通るので)。 また、半田等により銀色を呈しており、そのままではアルミか真鍮か銅かがはっきりしません。 高速切断機やディスクグラインダーで切ってみるとハッキリするのですが、電源が採れない出先では、それらは使えません。 その場合、マイナスドライバー等で削ってみてください。 削った結果、出てきた色により、銀色(アルミ)、五円玉的色(真鍮)、赤銅色(銅)が分かります。 先ずは、フィン(羽)を削ってみましょう。
軽く削るのではなく、よく削ることが重要です。 次にチューブ(管)ですが、マイナスドライバーを突き入れ、その内壁を見てください。
内壁は冷却液等で汚れていることが多いので、よく削り、色をハッキリさせましょう。
エバポレーター(自動車部品)
自動車の空調用途の熱交換器のことです。 大きさはラジエーターより小さいので、ラジエーターとの区別は容易です。 ラジエーター同様、銅や真鍮、アルミのものがあります。
付物(ダスト)について
空冷ファン等の大きな付物は、必ず除去してください。
併せて、冷却液は抜いておいてください(荷降ろしの際に飛び散り、周囲が汚れてしまうため)。
紛らわしいラジエーター
下の写真のラジエーターは、アルミのフィンに管が通っていますので、空調ラジエーター(アルミのフィン+銅管)に見えますが...
つまり、フィンがアルミで管もアルミですので、
先述のアルミラジエーターと同じ扱いになります。
仕入れられる際には注意が必要です(銅がないので安くしか売れない)。
で、結局どれが高いの?
熱交換器について書いてきましたが、結局どれが高く売れるの?ということになろうかと思いますので、買取価格表をご覧ください。