鉛の買取り
鉛(なまり)は、原子番号82の元素で、元素記号はPb、英語ではlead(レッド)です。 大畑商事は、鉛スクラップを買取っています。
鉛(なまり)は身の回りではあまり見られませんが、我々の生活を支える重要な金属です。
鉛の性質
鉛(なまり)は非常に柔らかい金属です。 薄いものはハサミで切ることができますし、厚みが数mm程度であれば、素手でも曲げることができます。
鉛(なまり)は錆びやすく光沢を失いますが、酸化皮膜が形成され、内部に腐食が進みにくい性質があります。 よって、光沢を失った鉛の表面を削ると、光沢のある面が出現します。
鉛(なまり)は比較的重い金属です。
上述した内部に腐食が進みにくいことも合わせ、錘(おもり)に使用されることがあります。
錘は重さを出す必要がありますから、重い方が適していますし、
腐食が進行してしまうと、軽くなってしまいます。
釣りや魚網にも鉛の錘(おもり)が使用されていることがありますが、 腐食が起きやすい金属だと頻繁に交換しなければならなくなります。 当然水濡れのある環境でもありますし、重さがあり、腐食も強く、かつ安価な鉛が適しています(環境への影響は別)。
鉛バッテリー(鉛蓄電池)
鉛は、自動車用等の鉛バッテリー(鉛蓄電池)の電極板に使われています。
精錬所にて鉛バッテリー(鉛蓄電池)を砕き処理することで、鉛を取り出し、金属リサイクルすることが可能です。
大畑商事が扱っている鉛バッテリー(鉛蓄電池)としては、自動車用、産業(工業)用、フォークリフト用、シールドバッテリーの4種類があります。
詳細は、鉛バッテリーについてをご覧ください。
鉛管
鉛管(えんかん)は、水道やガスの輸送管として使われています。
鉛は柔らかく(曲げやすい)、引きまわしやすいために使用されています。
鉛板
鉛板(えんばん、なまりいた)は、文字通り鉛の板です。
遮音用やX線防護用等に使われています。
鉛錘
鉛錘(えんすい)は、鉛の錘(おもり)です。 釣具の錘や魚網の錘等に使われています。
鉛は比重が大きく、小さくても重量が出るため、錘に向いています。
バランスウェイト
自動車用ホイールに、バランス(均衡)調整のために取り付けられています。
バランスウェイトには、鉛のもの、鉄のもの、亜鉛のもの、鉛と鉄が組合わさっているものがありますので、注意が必要です。 亜鉛のウェイトは亜鉛としては取り扱えず、ものによっては荷受けできません。
活字鉛(かつじなまり)
活字鉛は、活字合金(かつじごうきん)、金属活字(きんぞくかつじ)とも呼ばれる、鉛合金の小片です。
鉛と錫(スズ)、アンチモン(Sb)の合金であるため、純鉛に比べ買取価格は低くなります。 亜鉛(あえん)等、鉛でない活字合金もありますので注意してください。
活字鉛と活字亜鉛の見分け方
鉛であれば柔らかいので、マイナスドライバーの先等で削れば簡単に削れますが、亜鉛の活字合金は削れにくいので、判断材料にしてください。
また、以下の写真のように見た目でも判断できます。
活字亜鉛と活字鉛は見た目非常によく似ていますが、
活字亜鉛は縦と横の二方向に深い溝があり、活字鉛は横に切れ込みがあることが特徴です。
硬さと写真のような特徴を元に判断して混ざらないように注意しましょう。
混ざってしまうと買取価格が下がってしまいます。見た目がよく似ているので、
一緒であると考える方が多いですが別々にお持込いただいたほうが高く買い取ることができます。
半田(はんだ,ハンダ)
電子工作の半田付けに使用される「半田(はんだ,ハンダ)」は、鉛と錫(すず)からできています。
最近は鉛を含まない「鉛フリー」の半田も見られます。 詳細は、半田(はんだ,ハンダ)についてをご覧ください。