亜鉛の買取り
亜鉛(あえん)は、原子番号30の元素で、元素記号はZn、英語ではZinc(ジンク)です。
大畑商事は、亜鉛のリサイクルのために、亜鉛スクラップを買取りしています。
亜鉛は、銅やアルミニウムなどと匹敵するほど多く消費されています。それは、日本において5本の指に入るほどです。しかし、その存在はあまり目立ってはいません。
また、亜鉛は人体においても細胞に変わる成分として知られています。
亜鉛スクラップの例
亜鉛スクラップとしては、活字亜鉛や亜鉛版、バルブの握り部分や継手、亜鉛メガネ(ボイラージンク)があります。 大畑商事では、亜鉛(付物有/付物無)と亜鉛メガネ(ボイラージンク)を買取しています。 腐食してはいけないようなものによく用いられています。
また、亜鉛(Zn)と鉛(Pb)は「鉛」という字が入っていますが、元素記号を見ても分かるとおり全く別の金属です。
活字亜鉛と活字鉛
高い耐久性により、主に和文タイプライター用いられたものが亜鉛鋳造(ダイキャスト)の活字亜鉛であり、
活字鉛は、鉛100%ではなく、鉛80%、アンチモン17%、錫(スズ)3%の合金です。
亜鉛は削れにくいですが、鉛の合金である活字鉛であれば柔らかいので、マイナスドライバーの先等で削れば簡単に削れます。
また、見た目でも判断できます。以下の写真を見てください。
活字亜鉛活字亜鉛と活字鉛は見た目非常によく似ていますが、
活字亜鉛は縦と横の二方向に深い溝があり、活字鉛は横に切れ込みがあることが特徴です。
硬さと写真のような特徴を元に判断して混ざらないように注意しましょう。
混ざってしまうと買取価格が下がってしまいます。見た目がよく似ているので、
一緒であると考える方が多いですが別々にお持込いただいたほうが高く買い取ることができます。
亜鉛の買取価格(価値)
亜鉛以外の非鉄金属には、銅、アルミニウム、ステンレス、鉛などがあります。
銅や鉛と同じく建値(電気亜鉛建値:三井金属鉱業株式会社)があります。
亜鉛の建値は、鉛の相場と似た動きをします。
なお、大畑商事が取り扱う亜鉛はスクラップのため、ある程度の影響はありますが、亜鉛の買取価格が建値に直接連動するとは限りません。
亜鉛に見えるものに注意
亜鉛に似た金属にアルミニウムがあります。
大畑商事でも同じ形状のものだがアルミニウムと紛れて入荷することが多いです。
見た目だけの判断はご注意を!
亜鉛とアルミニウム共に銀(薄い灰色)をしており、磁石にも付きませんので混同してしまいますが、
亜鉛はアルミニウムより3倍程度比重が重く、手に持つとその重さで判断できます。
亜鉛:7.12
アルミニウム:2.7
※参考 鉄7.21~7.87
見分けがつかない場合は、大畑商事に金属分析器がございますので、
お持込くだされば分析いたします。
亜鉛の特徴
亜鉛は主に被膜(めっき)を施して金属をさびから守ることために様々なところで使われています。
身近なものでは、ガードレール、標識柱、トタン、階段、いす、立体駐車場、建物の柱に使われています。水中でも優れた耐食性を誇る金属です。
製造方法には、型に流し込む鋳造(ダイキャスト)があります。
ベルトのバックルなどがこれに該当します。
亜鉛のめっきとして代表的なものにトタンがありますが、似たようなものにブリキがあります。
トタン: 鉄に亜鉛のめっき
ブリキ: 鉄に錫のめっき
⇒共に鉄の腐食を防ぐことが目的です。
亜鉛は鉄より先に溶け、膜を形成し鉄を守る。
亜鉛 買取の際にご注意
亜鉛をお持込で買取の場合は、 とにかくダスト(付物)と混ざりに注意してください。
買取価格が減額(ダスト引き)される恐れがありますので、
極力取り外すことや泥や汚れはきれいにして お持込されることを推奨しております。
亜鉛の合金
亜鉛は、銅のように単体で使われることもありますが、他の金属との「合金(ごうきん)」として使われることもあります。
代表的なものに、以下のものがあります。
真鍮/真中(黄銅):銅と亜鉛の合金(五円硬貨、水道蛇口、仏具、楽器など)
※丹銅:同じ合金だが亜鉛が5 ~20% 赤みが強くゴールドブラスともいう。
※セパ・コーペル:真鍮/真中(黄銅)の打ち抜き新屑
洋白(洋銀):銅と亜鉛とニッケルの合金(現行五百円硬貨、食器など)
丹入屑:亜鉛合金を指します。※アルミニウムとよく似ているが、比重が大きい
Al-Zn-Mg系(7000系):アルミニウムの鋼種