洋白(洋銀)の買取りについて

大畑商事は、洋白(ようはく)スクラップを買取っています。 洋白は、洋銀(ようぎん)、ニッケルシルバー、アルパカとも呼ばれ、:50~70%、ニッケル:5~30%、亜鉛:10~30%の合金で、銀白色を呈します。

洋白(洋銀)の端材
洋白(洋銀)の端材

洋「」と呼ばれても、銀は含まれていませんので注意してください。

上の洋白端材の分析結果 銅:63.35 ニッケル:17.97 亜鉛:18.67
上の洋白端材の分析結果
銅:63.35 ニッケル:17.97 亜鉛:18.67
銀は含まれていないので注意!

身近にある洋白としては、現行の五百円硬貨があり、銅:72%、亜鉛:20%、ニッケル:8%の洋白製です(旧五百円硬貨は銅:75%、ニッケル25%の白銅製)。
洋白のスクラップとしては、メダル(コイン)や食器、端材等があります。

洋白(洋銀)コイン
洋白(洋銀)コイン

洋白コインの分析結果(銅:69.69 亜鉛:24.12 ニッケル:5.86)
上の洋白コインの分析結果
銅:69.69 亜鉛:24.12 ニッケル:5.86

表面が銀色のコインは、ニッケルメッキされていることが多いので、金属の種類を判断する場合はよく削りましょう。 削らないで金属分析器を使用しても、表面にあるニッケルが出てしまいます。

表面が銀色のコインを、削らずに金属分析
表面が銀色のコインを、削らずに金属分析

Ni(ニッケル)があるので洋白?
Ni(ニッケル)があるので洋白?

よく削って調べると...
よく削って調べると...

真鍮だった!デデーン!〇〇、アウト!!
真鍮だった!デデーン!〇〇、アウト!!

削る場合は、よく削りましょう。「よく」というのは、広く、深くです。 浅く削るだけでは、色(下地)が出ないこともありますし、削る範囲が狭いと、分析器でもニッケルが出てしまうことがあります。

よく削らなかったので、真鍮コインなのだが、表面のNi(ニッケル)が出てしまっている
よく削らなかった場合、真鍮コインなのだが、表面のNi(ニッケル)が少し出てしまっている

銀食器(銀の洋食器)には、洋白(洋銀)にメッキされたものがあります。

洋白(洋銀)に銀メッキされた、銀食器(銀の洋食器)
洋白(洋銀)に銀メッキされた、銀食器(銀の洋食器)

銀メッキなので銀を呈するが
銀メッキなので銀(Ag)を呈するが

削った部分(右)を調べると
削った部分(右)を調べると

銀は出ずに洋白(洋銀)となる
銀(Ag)は出ずに、洋白(洋銀)であることが分かる

このような、銀メッキのものを「(内部も)全て銀だ!」と期待すると、残念な結果に終わります(買取価格が大きく違う)。 仕入れる(お金を払って買い集める)際は、メッキではないか(表面だけでなく、内部はどうであるか)を確認しましょう。

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